匿名組合・有限責任事業組合・投資事業有限責任組合の違い、どれが自分に合ってるの?〜仕組み・要件・手続きまで専門家が徹底解説〜

投資を受けて事業を拡大したい

リスクを抑えて出資したい

ベンチャー支援をしたいけど法人を作るのはハードルが高い

こんな時に検討されるのが、「匿名組合(TK)」「有限責任事業組合(LLP)」「投資事業有限責任組合(LPS)」という三つのスキームです。

似ているようで、目的・構造・法律的な扱いは大きく異なります。

今回はそれぞれの特徴と違い、必要な手続き、書類を行政書士の視点でわかりやすく解説します。


目次

1. 匿名組合(TK:Tokumei Kumiai)

✅ 特徴

  • 商法上の契約形態(法人格なし)
  • 出資者(匿名組合員)は事業に関与せず、利益配分を受ける
  • 出資者は有限責任
  • 匿名性が高く、比較的簡易な契約で設立可能

✅ 向いているケース

  • 飲食・不動産などの店舗型事業で資金を集めたい
  • 投資家として表に名前を出さずに出資したい

✅ 必要書類・手続き

  • 匿名組合契約書の作成
  • 出資金の管理(分別管理が望ましい)
  • 税務署への届出(場合により)

2. 有限責任事業組合(LLP:Limited Liability Partnership)

✅ 特徴

  • 組合員全員が有限責任
  • 利益配分や意思決定が柔軟(定款で自由に定められる)
  • パススルー課税(法人課税なし、個人課税)
  • 共同事業に適した形態
  • 法人格なし(契約主体にはなれる)

✅ 向いているケース

  • IT、コンサル、クリエイティブ業など共同で事業を行いたい
  • 法人を作る前のスモールスタートを検討している

✅ 必要書類・手続き

  • LLP契約書(出資・業務内容・損益分配等を記載)
  • 登記(法務局へ設立登記申請)
  • 税務署、都道府県税事務所への届出

3. 投資事業有限責任組合(LPS:Limited Partnership for Investment)

✅ 特徴

  • ベンチャー企業への投資を目的とした制度(主にVCが活用)
  • 無限責任組合員(GP)有限責任組合員(LP)に分かれる
  • 投資回収や解散手続きに一定のルールがある
  • 法人格なし、組合契約が必要

✅ 向いているケース

  • ベンチャーキャピタルとして投資ビジネスを展開したい
  • ベンチャー企業としてLPSから出資を受けたい

✅ 必要書類・手続き

  • LPS契約書(法律に基づく内容が必要)
  • 法務局での登記(組合契約の登記義務あり)
  • 財務局への届出(投資業務に関するもの)

📝 まとめ表:違いの早見表

区分匿名組合(TK)有限責任事業組合(LLP) 3. 投資事業有限責任組合(LPS
法人格なしなしなし
契約商法契約+登記法律に基づく契約+登記
出資者の責任有限責任(非関与)有限責任(関与)GP:無限責任/LP:有限責任
税務組合内部で法人課税ありパススルー課税組合ベースで法人課税なし
向いている事業飲食・不動産共同研究・開発事業ベンチャー投資・VC

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  • 契約書の整備・チェックが必要(内容不備はトラブルの元)
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