独居の親が亡くなった…何から手をつければいい?やることリストと手続きの流れ

離れて暮らす親御さんが一人暮らしをされている場合、突然の訃報にどう対応すればよいのか、途方に暮れてしまう方も多いと思います。

病院で家族に見守られて亡くなるケースとは異なり、「独居」でのご逝去 では、警察への対応や遺品整理、住居の処理など、特有の手続きが加わります。

この記事では、独居の親御さんが亡くなったときに必要なことを、初動から相続までステップごとに解説 します。

おこのぎ

警察官時代にこのパターンの訃報を多く取り扱いました。高齢化社会の今、私が働いていた東京都の一部の管轄の警察署だけでほぼ毎日、高齢者の方が亡くなっています。
日本ではこんなに人が亡くなっているのか・・・と毎日思っていました。
今は関係ないと思っていても、頭の片隅に入れておくだけで構いません。是非ご一読ください。


目次

最初の24時間でやるべきこと(チェックリスト)

  1. 警察からの連絡に対応する
  2. 医師による死体検案書を受け取る
  3. 葬儀会社を選び、遺体の搬送を依頼する
  4. 死亡届を提出し、火葬・埋葬許可証を取得する

まずはこの流れを押さえておくと、慌ただしい中でも優先順位が分かります。


1. 独居で亡くなったとき、最初にすべきことは?

独居の場合、最初に親御さんを発見するのは家族以外(近隣住民、ケアマネージャー、大家さんなど)のケースが多く、その時点で警察に通報されます。

そのため、最初の連絡は警察から入るのが一般的です。

警察から確認されること

  • 故人との関係
  • 最後に連絡を取った時期
  • 生前の病気や持病の有無
  • 他の近親者の連絡先
  • 不審な点やトラブルの有無

警察は「事件性があるか」を確認するために質問します。事件性がなければ、通常の検視・検案の流れで進みます。


2. 死体検案書の取得

病院で亡くなる場合は「死亡診断書」が発行されますが、独居で亡くなられた場合には医師の立ち会いがないため、死体検案書 が発行されます。

この書類は、後に役所へ提出する「死亡届」に添付する非常に重要な書類です。


3. 葬儀会社を手配する

警察での確認が終わると、ご遺体は病院や警察署の安置所に搬送されます。

この時点で葬儀会社を決めておく必要があります。

葬儀会社を選ぶポイント

  • 複数の会社から見積もりを取り比較する
  • 家族葬・火葬式・一日葬など希望に合ったプランがあるか
  • 搬送から安置まで迅速に対応してくれるか

※警察が特定の葬儀会社を紹介してくれる場合もありますが、必ずしもそこに依頼する必要はありません。


4. 死亡届と火葬許可の手続き

葬儀会社を手配したら、速やかに「死亡届」を提出します。

  • 死亡届の提出先

    故人の本籍地、死亡地、または届出人の住所地の役所
  • 必要書類

    死体検案書(死亡診断書)
  • 火葬・埋葬許可証

    死亡届の提出と同時に申請し、火葬に必要な許可証を取得します

多くの場合、葬儀会社が代行してくれるため、遺族は委任して問題ありません。


5. 自宅(賃貸・持ち家)の手続き

葬儀が終わったら、故人が暮らしていた家の対応が必要です。

賃貸の場合

  • 大家さんや管理会社へ死亡の報告
  • 契約解除と原状回復(遺品搬出を含む)
  • 遺品整理や特殊清掃が必要になることも

亡くなられてからかなりの日にちが経過していたり、夏の暑い時期はご遺体がいたみやすく、特殊清掃が必要になるケースが多いです。

持ち家・分譲マンションの場合

  • 不動産は「相続財産」となる
  • 相続人の間で引き継ぎ方を決め、登記名義変更を行う
  • マンションの場合は管理組合へ連絡

6. 銀行・年金・公共料金などの手続き

銀行口座

  • 口座は死亡確認後に凍結される
  • 引き出しには相続人全員の同意と戸籍書類が必要
  • 公共料金の引き落としが止まるため、早めに対応を

年金

  • 年金事務所に「年金受給者死亡届」を提出
  • 未支給年金は遺族が請求できる

公共料金・契約関係

  • 電気、ガス、水道、携帯、インターネット、クレジットカードなどの解約・名義変更

7. 相続と遺品整理

遺産分割協議

  • 相続人全員で財産の分け方を話し合う
  • 借金が多い場合は「相続放棄」を検討(期限は3か月以内)

遺品整理

  • 保険証券、年金手帳、実印など重要書類を探す
  • 思い出の品と不要品を分ける
  • 専門業者に依頼すれば、体力的・精神的負担を軽減できる

8. 専門家に相談できること

すべてを遺族だけで進めるのは大きな負担です。次のような場面では専門家を活用できます。

  • 葬儀会社:遺体搬送、死亡届・火葬許可証の手続き代行
  • 遺品整理業者:遺品の仕分け、特殊清掃
  • 行政書士:相続放棄の手続き支援、遺産分割協議書の作成、不動産や銀行手続きのサポート

まとめ

独居の親御さんが亡くなられたときには、

  1. 警察からの連絡に対応
  2. 死体検案書の取得
  3. 葬儀会社の手配
  4. 死亡届と火葬許可証の取得

    という初動が最優先になります。

その後は自宅の処理、銀行・年金・公共料金の手続き、相続と遺品整理へと進んでいきます。

突然の出来事に直面すると、何から手をつければいいか分からなくなるものです。

当事務所では、相続や遺産分割協議書の作成、相続放棄のご相談、遺品整理業者の紹介 など、各種サポートを行っています。

不安を抱えている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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